標準的な学習ペース
宅建資格取得のための市販テキストのページ数はA5サイズでだいたい400〜500ページのボリュームのようです。
ところで、テキストは1日で何ページくらい読めるのでしょう。
個人差もありますし、使用するテキストの密度もありますので容易に答えは出せません。
中学校の5教科の授業を参考にしますと、教科書は3年分で約4000ページのボリュームです。それに対し授業は2000時間弱です。単純に計算して1授業当たり約2ページの学習ペースとなります。
実際は定期試験や進学試験のために、さらに予習、復習、学習塾と時間を掛けていますから、ある程度の理解と記憶の確保を伴うとなると1時間当たり1.5ページのペースが実質的と考えられます。
これを宅建の基本書となるテキストに当てはめると267〜333時間となります。講義などのない独学となると能率はグンと落ちますから、繰り返し読みを含めて倍以上の700時間程度は見ておかないといけません。
しかし、学習期間が長くなればなるほど先に勉強した事は忘れてしまうのも自然の道理です。したがって記憶維持期間の限界と言うことから考えれば、学習は短期間で終わらせるのが最適だと言うこともあります。
学生時代大変お世話になった「一夜漬け」を思い起こして下さい。「一夜漬け」はごはんの友ならぬ試験の友でした。
授業をきちんと受けてさえいれば、後は遊び惚けていても試験の前に1教科当たり数時間集中力を高めて復習することで、大幅な点数アップが図れた記憶はありませんか。試験直前に理論を確認し記憶が新鮮な状態で望めるわけですから当然です。
もちろん、一夜漬けに入る前までの基礎学力のベースに対しての点数アップですから、目標点を取るためにはそれなりのベースを作っておかなければなりません。
ベースとなる部分は個人の取り組み次第という事になりますが、一夜漬けであろうと何であろうと試験日に合格の力があれば良いので、後は綺麗さっぱり忘れても資格を剥奪されることはありません。
宅建試験の場合は民法を除けば、中学校の5教科のように小学校時代からの学習積み上げがなければ前に進むことが出来ない内容だったり、将来何の役に立つのか解らないままでの学習ではないのですから、以外と身につきやすく1時間当たりのページ数は進むはずです。
また、民法や法規制及び税法とその他の教科はテキストに入る前に適正な講義を受けることでテキストの読解能力はグンとアップします。それから、宅建業法は特に事前に講義を受けなくともテキストはすらすら読めるはずです。
後は、テキストを読む際に目的意識に支えられた集中力を持続することで、1時間5ページの読破は可能となるはずです。
このように、1時間で5ページ読破出来ると仮定すれば、テキストを読破するのに80〜100時間、一日2時間テキストに向き合えるとして40日〜50日の短期間で読破出来ることとなります。
しかし、一日当たりの学習時間数が多くなればなるほど集中力の持続が問題になってきることも考慮しておかなければなりません。
当講座では、講義時間は別にして独習として1時間当たり5ページのテキスト読破と30時間の過去問取り組みで合格に導いていこうと考えています。
独習時間にはもちろん個人差はありますが、コツコツ学習と一夜漬け学習を巧みに取り入れて無駄なく基礎力と応用力を付けて行くことを目指します。
学習のスケジュール
さて、宅地建物取引士試験に合格するためにはいつから学習をスタートすれば、最も良いスケジュールを組めるのでしょうか。
一般的には試験の1年前から半年前とも言えますし、長丁場で2年前から、超短期決戦で3ヶ月前とも言えます。個人の技量と集中力そして一日当たりの学習時間に大きく左右されますので確定的なことは言えません。したがって、基本的には自己判断となります。
次表で、当講座の初学者コースを受講する場合のスタート時期に応じて、標準、速習、突貫の3パターンに分けて月毎の学習時間と一日当たりの学習時間を算出して見ましたので、判断の参考として下さい。
なお、各学習月の日数は2018年(平成30年)の場合です。
1月はせわしい月ですので15日の学習日数を準備できるものとして計上しています。試験日は毎年10月の第3日曜日となっていますので10月21日と言うことでの計算になります。
学習月 |
標準プラン |
速習プラン |
突貫プラン |
||||||
日数 |
講義 |
独習 |
日数 |
講義 |
独習 |
日数 |
講義 |
独習 |
|
1月 |
15日 |
2H |
10H |
|
|
|
|
||
2月 |
28日 |
2H |
10H |
|
|
|
|
||
3月 |
31日 |
6H |
15H |
|
|
|
|
||
4月 |
30日 |
6H |
15H |
30日 |
6H |
15H |
|
|
|
5月 |
31日 |
4H |
10H |
31日 |
6H |
15H |
|
|
|
6月 |
30日 |
6H |
15H |
30日 |
6H |
15H |
30日 |
10H |
25H |
7月 |
31日 |
6H |
15H |
31日 |
8H |
20H |
31日 |
10H |
25H |
8月 |
31日 |
4H |
10H |
31日 |
8H |
20H |
31日 |
10H |
25H |
9月 |
30日 |
4H |
10H |
30日 |
6H |
20H |
30日 |
8H |
25H |
10月 |
20日 |
2H |
9H |
20日 |
2H |
14H |
20日 |
4H |
19H |
合計 |
277日 |
42H |
119H |
203日 |
42H |
119H |
142日 |
42H |
119H |
1日平均 |
9分 |
26分 |
1日平均 |
12分 |
35分 |
1日平均 |
18分 |
50分 |
|
合計 |
35分 |
合計 |
48分 |
合計 |
68分 |
||||
完全独習の場合 |
81分 |
完全独習の場合 |
111分 |
完全独習の場合 |
158分 |
上表でも、解ると思いますが当講座を受講しながらの突貫プランですと1日平均68分を毎日継続しなければなりません。一見出来なくもなさそうですが、社会人であろうと学生であろうと明日の確実な予定の保証はないわけですから、予期せぬ事態のしわ寄せを吸収する予備日は設けておかなければなりません。
講義を一切受けないで独学する場合は、おおよそですが総計375時間の学習時間が必要と考えられますので、142日間の突貫で試験に臨もうとすると1日当たり158分の学習時間を毎日コンスタントに割かなければなりません。一般の方々にはかなりきついスケジュールとなります。
人によっては1時間当たり3ページであったり7ページであったりすることも考えられます。したがって学習期間は人それぞれとなりますが、講座を受けながら宅建合格を目指す初学者の取り組みは、年明けの1月からスタートするのが無理のないプランだと思います。
本宅建講座では、直前講座、かけ込み講座、一夜漬け講座も受付は致しますが、どれくらいの点数アップ効果が期待出来るかは、受講者のその時点での基礎学習の到達度次第ですので、きちんとした学習スケジュールを組むことをお勧めします。
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