学習方法の比較
誰でも、同じ資格試験を受けて合格を目指すのなら、労力を掛けないで済ませたいのはごく自然なことです。
特に、何かと時間が取れない、取れても決まった曜日や時間帯がないサラリーマンの方などは、学習時間の確保は深刻な問題でしょう。
学生にしても同じです。学業は疎かに出来ないですし、受験勉強、就活、部活と、隙間時間を見出すことさえ困難だと叫びたくなる方もおいでかと思います。
そのような状況の中で、将来のスキルアップや社会的地位の確保、就活の武器に、独立開業のためにと宅地建物取引士試験に臨む方は立派だと思います。
後は、自分に合った学習方法の選定をするわけですが、次では独学、通学講座、通信講座、個別講座の4つの学習スタイルに分類して、それぞれの長短について比較してみます。
独学 |
通学講座 |
通信講座 |
当個別講座 |
|
総学習時間の目安 | 400時間 | 200時間 | 220時間 | 160時間 |
受講参加率 | −−− | 約80%(個人差有) | ほぼ100% | 100% |
体系的な学習 | 困難 | 高い | やや高い | 受講者の選択による |
理解の深さ | 低い | やや高い | 普通 | 高い |
習得スピード | 低い | やや高い | 普通 | 高い |
学習の継続率 | 低い | やや高い | やや低い | 高い |
弱点補強 | 低い | やや高い | 普通 | 高い |
メンタルサポート | なし | やや高い | やや低い | 高い |
教材 | 市販 | オリジナルが多い | オリジナルが多い | 市販+アルファ |
講義回数 | なし | 3〜54回 | DVD視聴回数自由 | 21回 |
学習場所 | 自宅等どこでも | 主:学校+その他 | 主:自宅+その他 | 主:自宅+その他 |
スマホ、パソコン | 原則不要 | 必要な場合が多い | 必須 | 原則不要 |
スケジュール調整 | 不要 | 不可 | 教材配布タイミング | 自由 |
スケジュール管理 | 自己管理 | 講座の進捗どおり | 自己管理 | 講師と相互管理 |
費用 | テキスト代のみ | 6〜17万円 | 3〜7万円 | 16万円 |
支払い方法 | −−− | 一括払い | 一括又は月払い | 1講義毎払い |
途中解約 | −−− | 不可 | 原則不可 | 自由 |
同じ費用を掛けるなら、受講スケジュールを組みやすいこと、理解しやすいこと、継続率が高いこと、弱点補強をし易いこと、最悪の場合はいつでもやめられること等は非常に大切な選択支になるかと思います。
宅建の関連資格
現在、国家資格の種類は同名資格を等級等で細分化しないでカウントすれば200を優に超えます。
国家資格には一定の学歴や年齢又は実務経験等がなければ受験が認められない資格と、それらに関係なく誰でも受験できる資格があります。
技術や技能を中心とする医師、看護師、薬剤師、社会福祉士、介護福祉士、建築士、公認会計士、税理士等の受験には学歴や実務経験に制限があります。
それに対して司法書士、行政書士、土地家屋調査士、宅地建物取引士、電気工事士、基本情報技術者、情報処理安全確保支援士等の資格には受験資格制限は特にありません。
ただし、司法試験は法科大学院修了か誰でも受けられる予備試験に合格した者に本試験の受験資格が与えられます。
宅地建物取引士は不動産の売買、賃貸等に関する仕事が主となりますが、不動産関連法律は100近くにも及びます。つまり、宅地建物取引士は多くの枝葉を持った資格と言うことになり、他の資格と密接な関係を持っています。
このことから「宅建士試験は他の資格取得の登竜門」とも言われるゆえんです。
登竜門と言っても一番取得しやすい資格と言う意味ではありません。四方八方に繋がる道を持つ街の中心広場的存在と言う意味です。
「全ての道はローマに通ず」と言う故事にちなんで「全ての道は宅建に通ず」と捉えていただいた方が良いようなイメージです。
次の表はその関連資格の一例です。
直接的に関連する資格 |
間接的に関連する資格 |
弁護士 (司法試験) | 技術士 |
司法書士 | 建築施工管理技士 、土木施工管理技士 |
行政書士 | 土地区画整理士 |
土地家屋調査士 | 給水装置工事主任技術者 |
税理士 | 排水設備責任技術者、下水道技術検定 |
建築士 (耐震診断士、既存住宅状況調査技術者) | 電気工事士 |
不動産鑑定士 | 弁理士公認会計士 |
測量士 | 中小企業診断士 |
ファイナンシャル・プランニング技能士 | 社会保険労務士 |
マンション管理士 | 貸金業務取扱主任者 |
これらの資格者は、個人や法人の不動産財産・金銭財産等の取得・維持・変更・移動等に関するスペシャリストです。
不動産売買は金額が大きく、賃貸は長期間において権利と義務に束縛されるため、宅建士は当事者に最も安全で妥当な契約条件を整えるという重責があります。
また、最近では低金利の時代となり地方銀行を中心にして本業の銀行業はどこも赤字らしいのです。そこで、個人や法人の金銭や有価証券、不動産の運用をも行う部門に力を入れて信託銀行化しないと生きていけない時代になりました。
ここでも宅地建物取引士の有資格者は不動産の基礎知識を有していると言うことでますます活躍の機会が増えているようです。
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