宅建試験合格の極意
あなたは、「いざ!宅地建物取引士資格試験に臨もう!」という事になったとします。と言うことはこの時点で一定のモチベーションに達したと言うことになります。
今後は、絶対合格と言う栄冠を目指してどうやってモチベーションを維持するか、あるいはさらに上昇させられるかです。
それから、どうすれば少ない学習期間で重要な知識を噛み砕いて地力を付け、問題回答能力を高めて、最小の労力で効率的に一発合格へ持って行けるかと言うことです。
これから宅建試験合格の5箇条を伝授しますが、それ以前に宅建試験当日には積み重ねた努力成果を思う存分発揮出来なければ意味がありません。体も頭脳も快調になるよう体調を整えて望むことが大切である事も忘れていけません。
また、ネットや様々な広告で合格のポテンシャルがさも高く見えるように手を変え品を変え装っているところがありますが、各種の資格を実際に取得してきた私の身からすればただの謳い文句にしか感じられない物が多々あります。
極めつきの学習テクニックや短期合格を謳ったり、講座回数の多い講座を選んで変に安心感を持ったりしないで下さい。
人間の筋肉を鍛えるためには適切な食事とトレーニングの継続が必須条件なように、頭脳にも適切な刺激と思考の繰り返しが必要なのです。それが知識という筋肉になるのです。
筋力の短期増強に限界があるように宅建の短期合格にも限界があります。人間の体は一気に目標達成できるような超人的な機能は残念ながら備えていません。どのような講座を受講したとしても、合格者の皆さんは地道に四苦八苦しながら目標を達成しているのです。
つまり、目的達成のために最も良い効率的な方法を探り、方向修正しながら地道に努力しなければならないのが現実です。労せず合格する秘訣や秘策というものはそう簡単に存在しないのです。
資格試験等の学習では通学講座や通信講座、個別講座、独学でも効果が上がらないときはすぐ方向修正しないと時間の無駄になってしまいます。
よって、宅建士試験に本気で合格したいのであれば次の5箇条こそが真の極意であり秘訣であると肝に銘じ学習に励んで下さい。
そして、確実な合格と学習期間の短縮を図りたいのであれば、是非、私に声を掛けて下さい。受講者それぞれの特性に合わせた指導に自信があります。各々に合った学習方法の確立こそが、効率的で短期に合格するための最良の対策と考えます。掛けた時間と費用相応の効果にも大いに自信があります。
第1 学習は1日たりとも休まないこと
最も大切なことです。
どんなに忙しくとも、仕事で疲れていたとしても毎日最低一日5分はテキストを開いて1項目、1用語でも良いですから学習することです。
一度休んでしまうと、その分は後で取り返せば良いとの自己逃避につながり、学習しない言い訳癖が付いてしまい必ずモチベーションは下がります。
また、独習(独学)する癖は付けて置かないと、様々な場面で立ちはだかる壁を乗り越えるとき他力本願にならざるを得なくなります。独習は学習能力と解決能力が育ち、学習する楽しみを享受してくれます。
ですから、食事しながら、電車移動中、あるいは布団の中で眠くなるまでと行儀作法は2の次にしても取り組むことが大切です。ありきたりの表現ですが「コツコツと」です。
まず、独習の癖を付けることです。しっかり癖が付けば2〜3日休暇を取ったからと言って問題はありません。
これが出来ない方は、どんな国家資格取得もかなり厳しいものと考えて間違いありません。
第2 学習スケジュールは余裕を持ちメリハリを付けること
初学者が学習スケジュールを組もうと思ってもそう簡単にできるものではありません。個人の学習環境と能力によってスケジュールは千差万別です。同じ授業を受けても学校の定期試験で得点数にバラツキが出てくるのと一緒です。
ですから、自分が後どのくらいの学習時間で合格点に達せられるかは学習の相当後半でなければ判断出来ません。試験前日に「後、2日集中して学習する時間があったら合格に自信が持てたのに」、と言う場合だってありますから、スケジュールには必ず余裕を持たせることです。
また、単調な学習スケジュールは飽きの原因となりますので、余裕を持ったスケジュールの中にも、集中学習や移動学習、休学日(独習癖が付いたら)などを取り入れてメリハリを付け、モチベーションを維持することが大切です。
第3 難解と感じる科目や項目は後回し、簡易なものほど気を引き締めること
難解と感じたら一度読み飛ばすのも重大な一手です。
噛み砕くための糸口は他の項目や全体を読み通してから出てくることもかなり多いからです。民法は特にそう思った方が良いと思います。
民法は全体像から入って条文や用語の関連が俯瞰出来るようになってからテキストを読むと理解が早くなりますので、まず講義を受けてから取りかかると無駄な時間を省けます。
逆に簡単だと感じる科目は、他のほとんどの受験者方が共通して簡単だと感じているのですから、自分だけ解ったつもりにならず試験では確実な加点となる様に気を引き締めて取りかかることです。
全体及び科目毎の必要な知識について、それぞれの関連を理解して全体像を捉える俯瞰作業をいかに素早く終わらせるかは学習の進捗に大きく影響します。この俯瞰は一般の教材や講義では疎かになっています。
対策としては、教科全体にバランス良く知識を有して実務で研ぎ澄ましてきた講師に解説を乞うことが最も有効です。
第4 過去問は基本書が終わってから法文をチェックしながら解くこと
毎年の宅建士試験の出題は過去問の焼き直しが7割と言われています。したがって過去問を徹底すればかなり合格レベルに近づくという事になります。
しかし、過去問10年分を闇雲にこなせば良いというものではありません。過去問は基本書となるテキストの全教科を一通り学習し終えてから取りかからなければ設問の正確な意味さえ解らず、頭が混乱するばかりで時間の無駄となります。
したがって、テキスト学習時にはその課目や項目のみに関する基礎(ミニ)問題に取り組めば十分です。
本番では50問の試験問題を制限時間120分で回答しなければなりませんが、過去問の答練では1肢毎に法律書を手元に置いて対応条文を参照しながら回答してみる必要があります。
なぜかというと、一部の土地や建物等の技術的な問題を除けば回答の根拠は法律条文にあり、根拠条文に直接目を通すことでテキスト内容+アルファの力が付くからです。
この力は資格取得後、実務で新たな問題が発生した場合、条文から解決する糸口を見つけやすくなり、大いに役立ちます。
宅地建物取引士は資格取得後も様々な法律(不動産に関する法だけで100近くあります。)と向き合う事になりますから、不動産六法又は宅建六法は手放せないことになります。
過去問は3〜5年前の分を条文チェック中心として、補助的に基本書となるテキストを参照しながら、回答スピードは気にしないで、問題を噛み砕き理解することを第一として進めます。最初に回答を見てしまっても構いません。
次に、前年から2年分の過去問を試験時間に合わせたスピードで取り組んでみます。
このようにして計5年分の過去問を解いてみます。すると基礎力と応用力、そして試験本番の時間配分が身に付きます。
過去問は数より密度を重視します。
さらに、時間的余裕があったら過去10年前までの問題を解いてみましょう。私が進めた方法の過去問対策をした後であればかなりの高得点をマークでき合格に自信が付くはずです。
以上のことから、過去問に取りかかる時期は早いほうが良いことになります。ですから、基本書となるテキストは素早く終わらせることです。
そのためにテキストは出来るだけページ数が少ないか、多くても要点がまとめられていているものを選ぶべきです。
宅建学習では法律書こそ本当のテキストなのですから、市販テキストは宅建の全体像を素早く掴みやすいものを選択するのが学習効率の上で最も大切です。
第5 ライバルは自分である事を自覚すること
宅建の合格率は15%程度で、約6人に1人の合格者と言うことになります。国家試験の中では難関とまで行かないまでも、舐めてかかったら司法試験合格者であろうと合格は望めません。
なぜかというと、日本で唯一の不動産学部を有する千葉県の明海大学で学ばない限り、試験科目の全てを学習できる高校・大学はありませんので、受験者のほとんどは、試験科目の2/3についてこれまで学校で学んだ事以外として出会うことになるからです。
だからといって尻込みをする必要もありません。試験は50問中36問正解すればほぼ間違いなく合格するのですから、真の競争試験とも言えません。正答率で90%も要求されるわけでなく72%で十分に合格すると言うことは自助努力の範疇という事になります。
つまり真のライバルは自分なのです。
一緒に受験する友達と競い合う必要はありません。切磋琢磨でお互い良い関係を築いて行けば良いのです。
学習でくじけそうになったら、合格し栄冠を勝ち取った後の自分の晴れ晴れした姿をイメージし、自分で自分をあるいは友人同士で奮い立たせることも大切です。
また、冒頭で述べたように学習成果が思わしくないと感じたなら、学習方法を見直しして素早く修正する必要があるかどうかも自問しながら進めなければなりません。受けている塾に見切りを付けるかどうかも、今後の学習効率を考えて決断しなければなりません。
宅建合格に向けてのライバルは、なんとしても合格したいと思う自分の意思と行動の維持であることを肝に銘じて下さい。
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